花の咲く時期

c0039094_195424.jpg
    友がみな
    われよりえらく見ゆる日よ
    花を買い来て
    妻としたしむ    

 (石川啄木、「一握の砂」より)

花を見た時、手にする時、この短歌を思い出す。
さて、ここ数年「花を買う」という行為をしなかった私だが、時たま花を買うようになった。
「なにゆえ花を買わなかったか?」というと、それは枯れてしまうのが悲しく、怖いから。
でも、更にもう一歩考えてみると、そこには「相手に依存し、花にをも依存している自分の姿」ってのが見えてきた。
「枯れてしまうのが悲しく、怖いから」なんてのも、花のためではなく、自分の言葉等が失われて行くのがイヤだったんじゃないのか?

おいおい、そりゃ相手にも花にも迷惑だぜ…

では、何故花を買うようになったのか?

それは、ある時、大きな花束を頂く機会があったことに端を発する。
私は喜び、花を愛でつつ、その花々を見ていると、贈って下さった方の笑顔が見えてくるような気がして嬉しい気持ちになったのだ。

そのうち、何か喜ばしい事があった時、花を買うようになった。
祝福したい時、美しく咲き誇る花も祝福をしている…
そんな気がして。

いや、これも自分勝手な発想ダナ。
やはり相手にも花にも迷惑だぜ…
やはり花を買うのはヤメにしましょう。

そして、啄木の幸せを思う。
彼には全てを共有できる存在があるのだもの。
自分が居て、妻がいて、そこに花も咲いている。
うぅむ、なんともウラヤマシイぞっ!


Kodak DX6490 Digital Camera
Schneider-Kreuznach Variogon 38-380mm
Belichtungsautomatik

COPYRIGHT:Coopiecat
[PR]
by coopiecat | 2005-06-24 01:27
<< 一日のおわり 2 はてさて… >>