ヴィトゲンシュタイン著 「論理哲学論考」について 2-04~06

c0039094_0322710.jpg表題:実在 事態の不成立

2-4 成立している事態の全体が世界である。

2-5 成立している事態の全体は、いかなる事態が成立していないかということをも決定する。

2-6 事態の成立・不成立が実在である。(我々は事態が成立していることを「プラスの事実」と呼び、事態の成立していないことを「マイナスの事実」と呼ぶ)

2-61 事態は互いに独立している。

2-62 ある事態の成立ないし不成立から、他の事態の成立ないし不成立を推論することはできない。

2-63 実在の総和が世界である。

L.ヴィトゲンシュタイン著 「論理哲学論考」
藤本隆志/坂井秀寿訳
法政大学出版局 叢書ウニベルシタス6より抜粋・引用、及び部分的に表記変更

ここで思い出したいのは
1   世界は、成立している事柄の全体である。
1-1  世界は事実の寄せ集めであって、物の寄せ集めに過ぎない。
1-11 世界はもろもろの事実によって規定されている。
   さらにそれらが事実の全てであることによって規定されている。
である。
つまり、ここでは成立している事柄の一側面である事態の確認と、不成立を容認している。
その結果、個々の事態が独立しつつも「2-03 事態のうちで対象は、鎖の輪のように、相互に組み合わさっている」という関連性を確認できるという論旨なのだろう。
ここで重要になるのは「事柄」と「事態」の区分なのかもしれないが、これらは可分にして非可分な存在であることが想定される。そのことを「実存」という言葉で表現しているのだろう。

これらは写真的に考察するならば、私達は眼前に展開する世界を撮影することも出来れば、撮影しないことも出来るということに似ているような気がする。
そして、眼前に展開する世界と自身は非可分なのである。これらの総和が世界(=我々個々の世界にして我々全員の世界)を構成していると考えられる。
(今日は全体的に写真のような写真でないような解釈)

Kodak DX6490 Digital Camera
Schneider-Kreuznach Variogon 38-380mm
Belichtungsautomatik

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by coopiecat | 2006-04-02 00:33 | 論理哲学論考
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