許せない!

「許せないもの」というのは人によって色々あると思います。

私の場合は「礼儀をわきまえない」というのが割と大きい。
いわゆる「無礼」な行為に腹を立てるのではなく、その根底にある「自分の事を中心に考えていて相手の事を考えていない」という姿勢に腹が立てるというのが正確です。

それはさておくとして・・・
いや、それに関連しているな・・・

「許せない!」と思うのは誤字・誤植。
若干なりとも出版に関わっていることから、誤字・誤植は完全にクリア出来ないということは充分承知しているのですが、書籍等で見かけるとガッカリしてしまう事が多いのです。

事例1:現在でも人気の「各県や地方別の性格分析」のハシリとも言える書籍より

私の出身地の大切なお祭りである「山笠」に「やまがさ」というルビ。これは「やまかさ」が正しく、地元の人間に取材したならば絶対に誤読は考えられないもの。内容自体は大変興味深く読むことが出来たのだが、偏見かもしれないが「状況分析の甘さ」を感じてしまう。その結果、「現地を見なかった人にアレコレ言われたくない!」と思ってしまう。

事例2:考古学系をタイトルに冠する書籍より

1956年第6回ユネスコ総会採択「考古学上の発掘に適用される国際的原則に関する勧告」の引用で「考古学上の発掘とは、考古学的正確を有する物件の発見を目的とする、すべての調査研究をいう。(後略)」と記載。これは誤解を生じる誤字だけに問題は大きいと思う。

   考古学的正確を有する←×
   考古学的性格を有する←○

資料を基に考察して行くというのに「正確を有する物件」なんて存在するの?という疑問はもとより、ユネスコ総会採択の採択なんて文部科学省のホームページ公開されている(http://www.mext.go.jp/unesco/009/004.htm)し、他者が作製した文章を引用するのだから手元にも資料はあるはず。簡単に確認できないかなぁ?引用するならば、原文を作成した人に対する引用者の責任があるのでは??

これらの事例2点の残念なところは、どちらも導入部でこれらの誤字を展開していることである。
その時点で本の信憑性に疑問を抱いてしまう。更に、内容自体が興味深いだけに、最初の時点で読者を失望させているのは残念。

こうなってしまう原因はいくつも考えられる。

 1:書き始めてみたものの、実は無知であった
 2:正確な情報を基に書いていなかった
 3:著者の慢心で自身の文章を再読していない
 4:著者に対する遠慮の結果、編集者が流してしまった
 5:その他(活字棚がひっくり返った等)

理由は色々あるだろうけれど「無責任すぎはしませんか?」と思ってしまう。
結果として、編集者に対しても、著者に対しても、何より読者に対して失礼な結果だと思う。

ここにも「自分(達)の事を中心に考えていて相手(読者)の事を考えていない」という姿勢が感じられ、それって無責任だし失礼なことなんじゃないか?とも。

何より書籍とは後世に残る物。後の世代に間違った情報を提供する、つまり、間違った方向に誘導してしまうのは、ある意味「罪」だと思う。

えぇ、「人間だもの」(by.相田みつを )って言いたくなる気持ちは判ります。
私も間違いはするし、誤字・脱字、記述の誤り等は多々やってます。でも、「人間駄物」はイヤだなぁ。…と、そんな事を考えてしまうのです。
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by coopiecat | 2007-10-02 22:00
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