力の持って行き方

c0039094_23514672.jpgまずは基本的な機械式腕時計。大きなゼンマイの力を、最終的には渦巻き型のゼンマイが付いた輪っか(テンプ=tempoが語源)を往復運動させることで調速し、適切な時間を出す。

左上:セイコーマーベル
右上:セイコークラウン
左下:セイコークラウンスペシャル
右下:セイコーロードマーベル36000


c0039094_23524789.jpg次は電池式時計。機械式腕時計と同じくテンプがあるが、力を元に往復運動させてるのではなく電磁石の原理を利用して往復運動させて針を動かす力を生み出す。いわゆる「電→磁→力」の応用。

右:ハミルトン・リコーエレクトリック
左:セイコーエレクトロニック EL-370


c0039094_2353933.jpgちょっと異なる方式だが電磁石とゼンマイの力を併用した方式。言葉で説明するのはムズカシイが、電磁石で引っ付いている接点をゼンマイが押し戻し、一杯に戻った所で力が発生する。その力を右上に見えるテンプが調整して針を動かす。

キンツレ置時計


c0039094_23533379.jpgこれはテンプが無い時計だが、いわゆる「クォーツ」というものではない。とはいえ、原理は似たようなもの。
クォーツは電気を水晶(クォーツ)に送ることで得られる振動を運針調整に用いるのだが、ここに掲載した時計は共に音叉を用いており、電気の力で音叉を振動させ、その振動数を歯車に伝達して運針している。

右:オメガ コンステレーション エレクトロニック 300Hz
左:ブローバ アキュトロン


最初に紹介した時計はゼンマイを用いているが、柱時計の場合には分銅を用いて重力を動力源にしているものがある。そのほか、温度差を用いる(一種のゼンマイが介在するが)ものや、日時計や水時計というものがある。

これらに共通しているのは「時間を知る」という目的である。その目的に対して、これほどまで沢山の方法が考えられている。

最終的には「正しい時間を報せる」という意味で共通なのだろうが、その「最終的な目標」があるからこそ色々な手法が生まれるのか、それとも、色々な手法で「最終的な目標」に向かおうとしているのか、そう考えると「目標」に向かう意味が異なって来るように思える。
これは機械だけの問題ではないように思える。
それは、日々の生活でも同じではないのか??と。

ややもすると陥りがちではあるが、「その時良ければ良いじゃない?」や「結果的にツジツマが合えば良いんじゃない?」といった事では無いような気がする。

機械をイジリながら、頭のどこかがそんな事を考えている。
[PR]
by coopiecat | 2007-11-26 23:56 | 時間
<< 突然の出会いと別れ 久々に時計いじり >>