写真展に行きました

c0039094_21375721.jpg私の敬愛するロバート・キャパの写真展「Capa In Color」に行ってきました。
(ヘンな言い方ですが、私の中では「ロバート・キャパに会いに行ってきた」という気持ち。)

タイトルにあるように、ロバート・キャパが撮影したリバーサルフィルムがニューヨークのマグナム・フォトで大量に発見され、それをディジタル出力したものでした。

歴史的に考えると、1935年に発売された世界最初のカラーフィルム「コダクローム」を使用したと考えられます。
このフィルムは、現像時にシアン、イエロー、マゼンダ各色のカプラーを含む現像液を使用し、フィルム内の赤、青、緑の光に感じる層をひとつずつ現像する方式(外式リバーサル)で、粒状性と耐久性の良さが特徴。
見事に残されていた画像から「コダクロームだろうなぁ」と思った次第デス。

また、「ディジタル出力」というのも見逃せない点でした。
というのも、カラー写真を大きく引伸ばした場合に目立ってくる粒状性の粗さがディジタル出力でカバーされた。
これはカラー写真に限らず、黒白写真でも大伸ばしするには良好な方法ではないかと以前から考えていた仮説ではあったが、今回それを再認識した気がしました。

そして、会場内の他のお客サンの会話を聞いて印象的だったのは、キャパが撮影した写真が「映画のように見える」という会話。

写真が発明されて間もなく採用された人工着色(人着)や1900年代初頭から「オートクローム」などのカラー写真技法があるのだが、これらは視覚的に「古い時代のカラー写真」と認識される。しかし、現在でも続く「コダクローム」で撮影された古いカラー写真は、当然だが、現在のカラー写真と視覚的に同一な感覚で認識する。

それゆえ、多くの第二次世界大戦を伝える資料が黒白写真で構成されているものを見慣れている私達にとって、「私達の中で確立された第二次世界大戦のイメージ」という「過去」と、「視覚的に同一である」という「現在」が交錯して発する不協和音を非現実、もしくはバーチャルなものとして整理・認識しようとしているのかもしれないと思ったりしました。

内容に関しては・・・
「やはりキャパはキャパなんだ」という印象でした。
戦争は現象であり、その異常な現象の中に置かれている人々は「普通の人々」であることを伝えてくれる。それゆえに戦争の異常さを考えさせてくれる。

キャパは、人としての道に報いる、本当の意味での報道写真家だと思う。

Kodak DX6490 Digital Camera
Schneider-Kreutznach Variogon 28-380mm
Automatische wijze

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by coopiecat | 2005-02-20 22:19 | カメラ/写真
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