「上手い写真」や「下手な写真」といった評価があるけれど、その表現は何とも苦手で…
というのは「他の人の視線を評価できるのか?」という意識が先行してしまい、視線はもちろんのこと、その人の姿勢や存在全般に対して云々言っているような気がしてしまうからです。 関連して… 長い事写真の世界に身を置いていると、 「何を撮って良いか判らない」 とか 「良い写真って何ですか?」 といった質問を受ける。 「上手い」とか「下手」っていうのは、構図やら測光、測距といった技巧的な側面というか客観的な話であって、「何を撮る」とか「良い写真」というのは主観的なもの。 結論として、「撮りたいものを撮れば良い」と思うのです。 そして、撮りたいものが撮れるということは幸せなことであり、それが撮れるということは、測光も測距も構図も完成できたということで。 カメラに限らず「道具」ってのは身体の延長なのだから、「見るように撮る」というのが究極的な目的なのかなぁ?と思ってみたりしている次第。 そこでもう一つ出てくるのがフォーマットの問題。 それは自身の視線でありながらフォーマットに支配された視線なのではないか?という事。 私の場合、正方形の世界と長方形の世界に分けて考えている所があります。 24×24であれ、60×60であれ、それは正方形。 安直に「縦横が無い世界」といった捉え方ではなく、前後左右に広がりを持つ球体的な空間を反映させたい。 18×24、24×36、60×70、60×90、そして4in×5inといった長方形の場合には、どうしても一般的な視覚認識を反映させて撮影しているような気がしてしまう。 そう考えると、人の視線や視覚、そして空間認識って何なのだろう?と思うワケで。 なかなかムズカシイものがあります。 そして↓は、自分らしくはないけれど、何だか気に入っている最近の写真です。 撮りたくて撮ったんだけれど、何だか自分とは違う雰囲気。これは何なのだろう?と思ってみたり。 この写真の撮影前後の事を思い起こすと、ちょうどハービー山口氏に急速に惹き付けられた時期で、彼のように「見たままを撮りたい」と思っていたのは確か。 でも、当たり前だけれどハービー山口氏の世界とは全然違うし、先にも書いたように自分の雰囲気とは違っている…。 やはり写真って、むずかしいものです。 そして面白いもの。
by coopiecat
| 2008-05-04 02:27
| カメラ/写真
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