2007年 09月 16日 ( 2 )

ちがう!!

サラサーテの「ツィゴイネルヴァイゼン」他が収録されているCDを聴く。

特に「ツィゴイネルヴァイゼン」では超絶的技法が駆使されているのは充分判るのだが、やはり「ちがう!!」と思ってしまう。
イングウェイ・マルムスティーンのエレキギター超絶早弾はCDでも感激するのだけれども、ヴァイオリンの場合には物足りなさを感じてしまう。

音響設備が思いっきり貧弱というか、古いCDプレーヤーを物凄く古いラジカセ(笑)に接続した状態だから満足な伝達状況に無いとは思うのだが、その真相は、かれこれ20年以上前に私の従兄弟が聴かせてくれたヴァイオリンの演奏が根底にあるのだと思う。

弓が弦に触れる刹那の緊張感と、その後に訪れる空気の振動が欲しい・・・
その振動の中に身を委ねる心地良さが欲しい…
文字面だけではなく、言葉に入り混じる息づかいが欲しいとでもいうのだろうか、
「判るんだけれども伝わらない」というモドカシサを感じてしまう。
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by coopiecat | 2007-09-16 04:58

今さら…

今さらになってしまうけれど、「神に祝福された声」を持つ方、イタリアのテノール歌手ルチアーノ・パヴァロッティ(Luciano Pavarotti)が 2007年9月6日に旅立たれました。

身体つきに似合わない軽やかな美しい声(ゴメンなさい!)と、(身体つきに似合った)強い響き(ゴメンなさいっ!!)は大変魅力的でした。何といっても愛嬌のある表情は素晴らしい。
そして、ダイアナ妃と親しかったということで妃の葬儀で歌うよう招待されつつも「とても悲しくて歌うことはできない」と言って辞退したとのこと。それを知った時、その優しい心も素敵だと思いました。

最近私が見たのはトリノオリンピックの開会式で「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」を歌い上げた時。本当に素晴らしかった。でも、何かが違うような…というか、振り絞って歌っているのが伝わって涙が出てきたのだけれど、結果的には、その場が最期の晴舞台だったとかで…。

疲れた時、眠れない時、プッチーニの歌曲を始めとしてオペラ系を聞く事が多いのですが、中でも気に入っているのは、ちょっと安易な感じがするかもしれないけれど1990年に収録された「パヴァロッティ/ドミンゴ/カレーラス 3大テノール世紀の競演」を聞く事が多いのです。このアルバムは、3大テノール、指揮者のズービン・メータ(Zubin Mehta)、フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団、ローマ国立歌劇場管弦楽団、そして聴衆の皆が一体化して楽しんでいる雰囲気が伝わってきて、聴いている自分も幸せな気分になる一枚です。

この一枚には、大切な裏話があります。
ホセ・カレーラス(Josep Carreras)は白血病に罹患した経験がありました。
彼は白血病支援団体の助力で舞台に復帰するのですが、その団体は、同じくスペイン出身でライバルだったプラシド・ドミンゴ(Plácido Domingo)が設立した団体。その事を後に知ったカレーラスはドミンゴの足元に跪いて許しを求めたけれど、その時ドミンゴはカレーラスを立たせると2人で抱きあって復帰の祝福の意を伝え、友情を確実のものに。
そしてパヴァロッティは、母国イタリアで開催されたワールドカップ大会の開会式で3人の舞台を完成させたとのこと。

そこで収録されたのが、この一枚。

一番感動的なのが、16曲目の「オ・ソレ・ミオ」。
曲が始まる前に3人がメータをカラカウというか褒めており、観客と演奏者が盛り上がる。そして3人がアドリブを交えて交互に歌い上げ、時に3人揃って歌い上げ、その都度観客も盛り上がる。(ビデオを観ると如実!)

それに続く17曲目。ラストなのがプッチーニの「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」。
もう感激極まれり。

信頼と友情。多分、これが本当の愛なんだと思う。
私にとって大切な一枚。
今も流れています。
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by coopiecat | 2007-09-16 03:10