2007年 11月 12日 ( 1 )

不思議の国の…

朝、日本放送協会の放送を目覚まし代わりに目を覚まし、茨城産の納豆と山形産の「だし」を富山産のお米にかけ、九州産のお茶と共に朝食を済ませる。

日本産のシャツにヴェトナム産のチノパンを履き、中国産のジャケットを身にまとう。
足元には「K-Swiss」というブランドの韓国製の靴、今日の時計はスイス製のロンジン。
肩にはカナダ製のレンズを装着した西ドイツ製のカメラをぶら提げ、耳にはロシア産のCDから録音した音楽を装備。

電車の中では、いつも見かけるドイツ語を専攻していると思われる学生がドイツ語の書籍のコピーを読みふけり、その近くで高校生が英単語を覚えている。
そういえば、この子はいつも試験に追われている気がする。

地下鉄の中では、よく見かけるフランス人の父親と日本人の母親を持つ子供が、いつものようにウルサイ。
この子は、お父さんと居るとフランス語を話し、お母さんと居ると日本語を話している。騒ぎ方も使い分けているような気がして「ろくな大人にならんぞ!」と、いつものように憤る。

職場近くのコンビニエンスストアで「パリジャンサンド」を手にして、日本人、韓国人、中国人の店員が待つレジに並ぶ。

職場に着くと、アメリカ製の万年筆にインクが不足しているのを発見してドイツ製のインクを補充。
もう一本のドイツ製の万年筆にはアメリカ製のインクを補充しておく。

会議の途中に電話が入る。
間違いが無いように「ファクシミリを送信して欲しい」と伝えたところ、先方は成田からの電話で、間もなくフランスに向けて出発するから、詳細はフランスからメールを入れるとのこと。

昼休み、スリランカ人とネパール人が多く勤める「ガンジス」という名のカレー屋に隣接する「テキサス」という名のステーキ屋を道路の対岸に見ながら中華料理屋の前を通過し、喫茶店で「ミラノサンド」とコーヒーを買う。

そしてブランチ(笑)にサンドウィッチを食べた事を思い出し、後悔する。

帰宅前にスーパーに寄る。
オランダ産のアジの開き、ノルウェー産の塩サバ、クロアチア産のマグロの刺身。
オーストラリア産の牛肉にブラジル産の鶏肉、メキシコ産の豚肉が並んでいる。
アメリカ産のブロッコリー、中国産のチンゲン菜の前を通り過ぎ、埼玉産のネギと青森産の「金平ゴボウセット」とイタリア産のトマトの缶詰を籠に入れる。
日本産のオサケはもとより、チリ、アイルランド、スコットランド産のオサケも目に入る。

帰宅すると、昨日に引き続いてチェコから旧東ドイツ製のカメラが届いてるという旨の不在者通知がポストに入っている。

コンピュータを開くと、アメリカから東ドイツ製のカメラに使用する部品を発送したという連絡と、キエフから先日送り返したウクライナ製カメラの交換品を近々に送るというメールが届いている。

CDプレーヤーから流れるオーストリアの歌い手さんの曲を聞きながら、目の前に日本製のドイツブランド名を持つカメラにソビエト製のレンズを付けたものが転がっているのを見ながら、日本産の牛肉と韓国産のキムチ等で夕飯を済ませる。

つくづく思う。
私は今、手の届く範囲で世界各国を手にしている。
そんな不思議の国に住んでいるのだと。
[PR]
by coopiecat | 2007-11-12 23:27 | たわごと