今日、私の高校の後輩にして大学の後輩である米倉裕隆が撮影した作品が展示してある展示会(idol momoko DOLL exhibition at LOGOS GALLERY / 会期は 5月09日まで、 場所は渋谷パルコPart1地下一階)に行ってきました。(ちと特殊な写真展?デス)
彼との出会いは、高校の写真部でした。 彼は一端入部したものの、当時の私(部長orキャプテン)の強引な部活運営に疑問と不満を感じて短期間で退部。 見どころのあるヤツと思っていただけに、自分に原因があるとはいえ退部したコトが許せずに、その後は廊下等で見かけても目もあわせない、口もきかない間柄に。 その後、私が大学に合格して卒業間近、たまたま廊下で出合った時、彼は私の目を真っ直ぐに見て立ち止まりました。 男子校の場合、このシチュエーションは「一勝負始まる」というコトを意味します。 そうでなくとも血気盛んな年頃の九州の男が3000人集まっている学校ですから、「一勝負」は日常茶飯事。 「ケジメつける時が来たな」と思いつつ、「彼には私を殴る権利がある→殴らせる→私は(最初は)手は出さない。」と身構える私。 睨み合う緊張した時間が流れる… 不意に、彼は目をそらすことないまま、「俺、先輩が行った大学行きますから。」と短い言葉を発すると一礼して立ち去りました。 私は焦り、「おぉ」と答えるのが精一杯で、全身の筋肉が弛緩すると同時に、心の中に強い痛みと、言いようの無い嬉しさが混ぜこぜになった、痺れに似た感覚がジリジリと全身を支配してゆくのを感じました。 それから数年後・・・ 朝日の眩しさに目を細めながら、学科棟に向かう途中にある薄暗い渡り廊下を横切る時、逆光の明暗差に視線を戸惑わせている私の目の前に彼のシルエットが飛び込んできました。 混乱する視線の中、目の前に展開する事態が把握できそうで出来ないまま、色々な思いが一気に胸に込み上げて来る中で、やっと搾り出すように「おい…ヨネ…か?」と問う私。 不意の呼びかけにも関わらず、彼は笑顔で振り向きました。 「先輩、来ましたよ」 「お前、本当に来たのか…来たんだな!」 それが再会の始まりで、それから年に数回顔を会わせるようになりました。 そして今日、会場に足を運んだものの彼は仕事で不在でした。 伝言を残しがてらスタッフの方と話をしていると、「米倉さんは、友達にならないと撮ってくれませんからねぇ・・・」と。 真っ直ぐで、正直で、本気で取り組む姿勢。あの時と変わってないな…。 あの時イヤな思いをさせたにも関わらず、今でも「先輩」と呼びかけてくれる…。 彼にはかなわないや…。 会場を後にして駅に向かう道すがら、そんな事を思い出しながら一人ニヤニヤしてしまったのでした。 (今日は写真ナシ!)
by coopiecat
| 2005-04-29 04:17
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