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閑話休題 3

新緑美しき連休の今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私もただただボサっと生活していた訳ではありませぬ。
とはいえ、何をどうするとか、どこかに旅に出てみるとかではなく、手元にあるP6の修理等を試みておりました。

主にペンタコンシックス(Pentaconsix)以降は巻上部にローラーを採用していることはP6ユーザーの方にとって御存知のことは多いと思います。そして、そのローラーの上部には歯車があり、巻上量を検知しているのデス。

閑話休題 3_c0039094_20255495.jpg←これは巻上途中の状態で、歯車上部のストッパが解除されている状態デス。


閑話休題 3_c0039094_2026218.jpgそして、巻上完了の状態時には、歯車上部のストッパに部品が入っているのがお判りになるかと思います。→

しかーし!

閑話休題 3_c0039094_20265097.jpg
この肝心と思われる歯車とストッパの間にある緩衝材が劣化して破断していることを発見しました。

この部材が劣化するとどうなるのか?
1:レバー巻上量に対し、ローラーとストッパは同調すべきだがストッパが先行する
2:ストッパが先行することでローラーから得るフィルムの適切な移動量は伝達されない
3:機械的には適量巻上が完了したと判断する
4:結果、実際はフィルムが適切な位置まで移動しないからコマだぶりが発生する
という仮説に到達しました。

そして、この部分は油脂による収縮劣化(=硬化)と思われたのでゴムを使用した部材だと判断し、その部分にゴム製の部品を作成して補填してみたのですが、それ以外にもフィルムカウンター部の部品に欠損が見られたため、果たしてこの処置が適切であったのかどうかはナゾのままになってしまいまいマシタ…
by coopiecat | 2006-05-06 20:40 | カメラ/写真
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