先日は表参道画廊(http://www.omotesando-garo.com/)で開催されている、私の同級生でもある写真家、岡本真菜子さんの写真展「愛着/リメンバー」(開催期間: 3月10日-15日)のオープニング、そして、今日は東京都写真美術館(http://www.syabi.com/index.shtml)で開催された「シュルレアリスムと写真・痙攣する美」と「マリオ・ジャコメッリ展」(共に3月15日-5月6日)の内覧会に足を運びました。
仕事柄、オープニングパーティーや内覧会といったものに足を運ぶ機会があるのですが、これは面白くもあり、気が張る時もありの独特の世界があります。 面白いのは、普段は静かな環境である展示場や美術館が賑やかであること。「鑑賞せねば!」という気負いもなく、あくまで気楽に。時にはおしゃべりしながら作品鑑賞をすることが出来る。また、担当学芸員の方や作家さんと親しく話しができること。 気が張るのは、誰に会うか判らない。というよりも、誰かしら知った顔に出会うということ。これは色々な意味での緊張があります。 と、これは内輪のオハナシ。 岡本真菜子さんの写真展「愛着/リメンバー」は「今時の写真」とでも言うのか、いかにも岡本さんらしい写真世界が展開しています。 それでいて「オシャレ」だなんて微塵にも考えていないところが素晴らしい。彼女が見たモノ、感じたモノを撮影したんだなというのが感じられます。 もし、会場で岡本さんを見かけたら、ちょっと話しをしてみると良いでしょう。そうすると、作品が見えてくるかもしれません。 「シュルレアリスムと写真・痙攣する美」展は、いわゆる「名作」と呼ばれる作品群が目に出来るということもありますが、現在ではコンピュータグラフィックや画像処理で割合容易に出来るものを銀塩でやったことの意味、その根底にある、単なる興味本位ではない思想を体感できる展示だという印象を得ました。 「マリオ・ジャコメッリ展」は、ポスター等にも使用されている「雪の日に遊ぶ神学生」の写真が最も知られているでしょう。 そして、その作品群を見ると、マリオ・ジャコメッリは「時間」や「生と死」(これも時間と考えられます)について考えていたんだなぁ。という印象を受けました。 余談ではありますが、東京都写真美術館での作品鑑賞はムズカシイものがあります。それは展示会場の順番。 つまり、どうしても先に観た展示のイメージを後に観た展示に反映させてしまう可能性が高いということ。 そういう意味では、一度館内の喫茶店やソファーで心身ともに休息を得て、頭の中をリセットしてから作品鑑賞に移るのが良いと思います。
by coopiecat
| 2008-03-14 23:59
| カメラ/写真
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